About PEACE SKETCH

スケッチの名前の由来。 

今から約27-8年前、仕事でパリに向かう飛行機の中の出来事です。私は雑誌を数冊持ち込み通路側の座席に着きました。

離陸後、持ち込んだ雑誌(日経トレンディ)をペラペラとめくりながら読んでいますと、あるページに目が留まり、映像作家である中野裕之さんの特集ページで(当時はまだ映画を撮っていない)中野裕之さんの「Deee-Lite」のPVMTVアワードで6部門ノミネートされた見開きの特集記事を興味津々に読み入りっておりました。特集ページの右上には中野さんの顔写真が「ホッホォ~!中野さんはこのようなお顔立ちの方なのね!」 などと思いつつ雑誌を読んでおりましたところ・・・?

何だかどこかでお見かけしたような・・・??はて?どこで見かけたかな・・・!?「・・もしや・・・」と思いつつ、前かがみだった身体を座席の背もたれにゆっくり返しつつ・・横目で隣の席の方を見てみると、隣の方も雑誌か何かを読んでおられる・・・!!「おッ!!中野裕之さんに似てる!!」 私は雑誌の写真と隣に座ってる方とを何度も見返し確認! 「この方はきっと中野さんに間違いない!」と思い、急にお声を掛ける何かのきっかけ必死で頭の中で探しだ次第でした。記憶にある最初の会話が「この雑誌に掲載されているの写真は中野さんご本人ですよね?」という具合の大変失礼な事を喋ってしまった事。(そんな無礼な私にも嫌な顔一つせずに気さくに対応して頂けた記憶があります。) 兎に角、中野さんと少しお話をさせて頂くことができました。中野さんはパリへは仕事で向かわれていらっしゃり「三宅一生さんのショーを3Dで撮影する仕事」だと仰っておりました。

その後もご迷惑でない程度にお話をして頂き「近い将来に映画を撮りたい!」とも仰っておりました事を記憶しています。その映画の内容についてもお話し頂き、私に喋る事で中野さんの頭の中で撮影のイメージを確認しているかのようでした。(その映画が「サムライ・フィクション 」でした)エールフランス航空の飛行機がドゴール空港到着し、飛行機を降りてから中野さんの名刺を頂きお別れしたんですが、中野さんの会社名が「ピースデリック有限会社」という会社名で「ピースデリックかぁ!カッコいい会社名だなぁ」と一瞬にして記憶するくらいインパクトのある社名。その後の中野さんの活動を遠くから拝見するに中野さんの中心(心の真ん中)にあるテーマが「ピース」なのかな?と勝手に思いはじめ、いつしか私も「ピース」な仕事をしたいな・・・と漠然と思っておりました。中野さんと出会わせてもらって 30年近く「ピース」を求めようにも煩悩が先行し、上手くいかない事の方が多かったですが2015年にオーガニックを知り、2020年に念願のGOTS認証を取得し、直接インドへ出向き、インドの工場と直接取引をさせて頂く機会を頂きました。そんな遠回りなような道のりを経てオーガニック製品を何とか作ることができました。そこで、この製品のブランド名を決めるにあたり、私が考えたネーミング5つくらいの候補の中から、知り合いのデザイナーの方に選んで貰ったのが偶然にも「ピーススケッチ」でした。

話は変わりますが 2018年に中野さんが発表された「ピース・ニッポン」ここにも「ピース」という言葉が使われいます。私が映画「ピース・ニッポン」の映像を見たときの感動!圧倒的な日本の美しさ!言葉の素晴らしさ!音楽の素晴らしさ!ただの記録映画ではなく、「ピース」を「音楽と言葉に乗せて」・・・

 映像に音楽を乗せているのか?はたまた音楽に映像を乗せているのか?とにかく細部に拘り、言葉に拘り。映像に拘り、「天然の無常」を教わり、日本人の心を教えてくれます。未来に活きる日本の為に撮影されたように感じたり、今を生きる私たちに何かを訴え、何かを感じて貰う為に作ったようにも感じた作品です。この作品は中野さんの「魂の集大成」(大袈裟ですか?)命がけで撮影、編集さらたように感じた素晴らしい作品でした。私自身、この作品は100年後も遺る偉大な作品だと思っております。映画「ピース・ニッポン」 http://peacenippon.jp/

中野さんが語らずとも作品を通して教えてくれる「ピース」の意味。その「ピース」という言葉を使いたく、「そして”ピース”を使えるだけのビジネスを作れないものかな?」とぼんやりと頭の片隅に「ピース」というwordが残りながらが・・・約30年。

※その間、色んな心の葛藤があり「儲けに走ったり」「簡単に沢山売りたがったり」人間の煩悩丸出しです。今もそんなに変わってないと思いますが。

そんな私が一つの言葉に出合い、一人の経営者の方のお話しを聞いた時に私は雷が落ちたような衝撃!というのか・・打ちのめされた感覚に陥りました。その言葉は二宮尊徳の言葉で「道徳なき経済は大罪で有り、経済なき道徳は寝言である」・・・ただただ儲けたいと考えていた私にとっては考えもつかない内容の言葉で「この両立は難しいな・・でも正しいな」と感じ、目指してみようかなと思いました。

そしてもう一人、私の友人のお父様(経営者)と、たまたま偶然に飛行機で隣り合わせた時の話です。私が社長の会社の成り立ちについて質問した事からお話を伺う事が出来たのですが、その当時、社長のは地元高知県にしか店舗が無く県外へ出店してみたいという事で、高速道路で一番近いお隣の香川県の四国中央市に出店しようと決めたという事でした。その出店する際に元々四国中央市で長く商いをされている同業の会社の店舗があり、社長は出店に際し次のような取り決めをして出店にあたったようでした。その取り決めとは。①同じ国道の沿線には出店しない。②1年間は地元企業様が取引されている主要取引先とは取引をしない。(社長のお店にはそのメーカーの商品は扱わない)という事をお決めになって出店されたようです。その話を聞いた時も衝撃でした。私なら「出店して潰れたら大変だ!」という事しか頭になく、何が何でも店舗は良い立地を選び、品揃えも真っ向勝負。そんな価値観しかない私からしたら信じられない話でした。

二宮尊徳の言葉を知り、友人のお父様の話を聞いた私はジワジワと影響され、その価値観がとても素敵に感じ「自分も」と思うようになったのでした。

そんなこんなで時代の流れと共に。二宮尊徳の言葉、友人のお父様の話、中野さんの「ピース」の意味。色んな出会いが私を変化に導いてくれました。「ピース」なビジネス、商品が作れるのではないかと思い始めたのがつい最近4~5年前、それがGOT認証のオーガニックでした。

コットンにまつわるビジネスはとても複雑です。色んな問題を抱えています。私一人ではどうする事も出来ませんが、今世界中でその問題に対峙している企業や個人の方が沢山いらっしゃいます。私もその仲間の一人、一社として協力出来ればと思っています。

日本に住む人や街、野山や川や海、お母さんやお父さん、おじいちゃん、おばあちゃん。未来を担う子供達が描くスケッチ全てが無意識のうちに「ピース」で有ることを願い、そのような社会を残せれるような「モノづくり」でありたいと思っております。ある一人の偉大なアーチスト、中野裕之さんとたった一度の偶然の出会いから、私の心が動き出し、今の業態へ変化し、オーガニックでモノづくりをするきっかけになり、ブランドのネーミングに「ピース」という言葉を使いたいと思うようになり、そして「そんなビジネスを作りたい」その想いがやっと形になった。それが「ピーススケッチ」の名前の由来です。

 

最後に・・私は中野さんとは知り合いでは御座いません。m(__)m たった一度お目に掛かった私が一方的にお慕いしておるだけでございます。

Language
Japanese
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