お知らせ

インドで起きた死亡事故がGoogleマップへの懸念に火をつける。

ユーザーが事故を起こした場合、ナビゲーションアプリは責任を問われるのだろうか?

北部のウッタル・プラデーシュ州で、3人の男性が未完成の橋から転落し、

河川敷に転落して死亡した事故を受けて、インドではこの疑問が投げかけられている。

警察は日曜日に起きたこの事件をまだ調査中だが、

グーグルマップがそのルートを通るようグループを誘導したと考えている。

この橋の一部は今年初めに洪水で崩壊したと伝えられており、

地元の人々はそのことを知っていて橋を避けていたが、3人はそのことを知らず、

この地域の外から来ていた。 橋が未完成であることを示すバリケードや看板はなかった。

当局は、州道路局のエンジニア4名とグーグルマップの無名の職員1名を殺人容疑で警察に告発した。

グーグルの広報担当者はBBCヒンディー語に対し、捜査に協力していると述べた。

この悲劇的な事故は、インドの貧弱な道路インフラを浮き彫りにし、

グーグルマップのようなナビゲーションアプリがこのような事故の責任を共有するかどうかについての議論を巻き起こした。

正確な情報を提供しなかったとしてアプリを非難する声がある一方、

封鎖しなかった政府側に大きな責任があると主張する声もある。





グーグルマップはインドで最も人気のあるナビゲーションアプリであり、

GPS(全地球測位システム)、衛星ベースの無線ナビゲーションシステムの代名詞となっている。

また、多くのライドシェア、eコマース、フードデリバリープラットフォームのサービスを支えている。

このアプリは、6,000万人のアクティブユーザーを持ち、

1日に約5,000万件の検索を目撃していると報告されている。

しかし、このアプリは誤った道順を提供し、時には死亡事故につながったとして、

たびたび批判を浴びてきた。

2021年には、マハラシュトラ州の男性がアプリの指示に従って車を運転してダムに突っ込み、溺死した。

昨年は、ケララ州の若い医師2人が車で川に突っ込んで死亡した。

警察は、彼らはアプリが示すルートをたどっていたと述べ、

道路が冠水しているときにアプリに頼りすぎないよう人々に注意を促した。





しかし、グーグルマップはどのようにして道路の変化を知るのだろうか?

ユーザーのアプリから発信されるGPS信号は、ルート上の交通状況の変化を追跡する。

このアプリは、渋滞や通行止めに関する政府やユーザーからの最新情報も受信する。

グーグルは毎日何百万件もの苦情を処理する人手を持っていないため、

交通量の多い場所に関する苦情や、当局から通告された苦情が優先されると、

地図プラットフォームPotter Mapsの創設者で元グーグルマップ従業員のアシシュ・ナイールは言う。

地図オペレーターは、衛星画像、グーグルストリートビュー、

政府からの通知などを使って変更を確認し、地図を更新する。

ナイア氏によれば、ナビアプリの利用規約には、ユーザーは道路上では自己判断で行動しなければならず、

アプリが提供する情報は実際の状況とは異なる可能性があることが明記されているため、

災難事故に対して責任を負うことはできないという。

それに、世界中の地図を管理しているグーグルのようなプラットフォームが、

道路で起こるすべての変化を把握し続けることは非常に困難である。





他国と異なり、インドにはこのような問題を期限内に報告するための強固なシステムもな

い。

 

 



インドではデータが大きな課題となっている。

インフラの変更がウェブインターフェイスに記録され、

グーグルマップのようなアプリで利用できるシステムがない。

シンガポールのような国にはそのようなシステムがあります」とナイル氏は言う。

インドの膨大な人口と急速な発展は、正確でリアルタイムのデータを得ることをより困難にしている。

言い換えれば、政府がデータの収集と共有にもっと積極的に取り組むようになるまでは、

悪質な地図は今後も残るということだ。

GPSアプリが交通事故の法的責任を問われるかどうかについては、

弁護士の間でも意見が分かれている。

サイマ・カーン弁護士は、

インドの情報技術(IT)法はグーグルマップのようなデジタルプラットフォームに

「仲介者」(第三者から提供された情報を広めるだけのプラットフォーム)の地位を与え

ているため、法的責任から保護されていると言う。

しかし、正しいタイムリーな情報が提供されたにもかかわらず、

プラットフォームがデータを修正しなかったことが証明されれば、

過失責任を問われる可能性があると彼女は付け加えている。

BBCより引用

 

 

かく言う私もインド、ジャイプールで似たような経験が。

ウーバーを呼んでメーカーさんのご自宅へ向かっている最中、

密集した住宅地へと車が入っていき・・(道路はドロドロで道も狭い住宅地)

ただでも狭い道路が更に狭くなり・・・

最後は道路が狭すぎてウーバーの車が前へ進めなくなり、

その地点で私は車から降ろされ、

自分で歩いて家を探した経験があります。

 

皆さまもお気をつけ下さい。