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カナダに“ちょっと不便な”スーパーが誕生。

カナダに“ちょっと不便な”スーパーが誕生。

ミニマム化」は、物価高と環境・社会問題を解決するか?

IDEAS FOR GOODより引用。

 

総務省が発表している消費者物価指数によると、

2021年秋頃から日本の物価は上昇を続けています。

最近は上昇率が落ち着いてきたものの、

2024年6月にはガス代や電気代が値上がりするなど、

状況が改善する兆しは弱いようです。

そんなことを考えていると、ふと気になった話題があります。

それは、カナダの大手食品小売業者である

Loblaw Companies Limitedが手掛ける食品・日用品ブランド「No Name」が、

物価高への対策として新形態の低価格の店舗を立ち上げるというュース

そのインフレ対策が、いくつかのポジティブな“副次効果”を生む可能性があるというす。

店舗は「No Name store」と呼ばれ、

通常の小売価格と比べて最大20%のディスカウントを実現し、

パイロットプロジェクトとして同国オンタリオ州に3店舗を構える予定だそうです。

 

低価格の実現方法は、とてもシンプル。具体的には、以下の6つのポイントが記載されていました。

 

 

・営業時間の短縮(10:00-19:00)

・必要なものに絞った品揃え(人気商品を中心とした1,300種類)

・限定的なマーケティング、チラシはなし

・冷蔵設備なし(乳製品や生肉製品の取り扱いはなし)

・棚やレジなどの備品を再利用。建築コストの最小化

・週ごとの配送回数を減少。物流コストの削減

     

     

    これらの取り組みを見て、どう感じるでしょうか。

    19時に閉まるのは困る」「お肉が買えないなら行かない」と、

    不便さを感じる人もいるかもしれません。

    一方で、こんな見方もあります。営業時間の短縮は、

    働き手が深夜まで働く必要をなくし、

     

    生活のウェルビーイングに資するかもしれません。

    マーケティングやチラシを控えることは、

    過度な消費促進や無駄を防ぎます。

    冷蔵設備を使わないことで電気使用量を抑え、環境負荷を軽減できます。

    物品の再利用や配送の減少も同様でしょう。

     

    つまり、運営コスト削減の取り組みには、

    結果として社会課題や環境問題に対処する動きと一致する要素が見られるのです。

    ただし、必ずしも、低価格実現の取り組み全てが、

    社会や環境に良いものになるとは言えません。

    安い原材料を追い求めた結果として、労働者の搾取をしていたり、

    輸入によって二酸化炭素の排出が増えていたりすれば、

    安さの追求が他者や自然に負荷を押し付ける構造になるでしょう。

    そうした背景には注意が必要ですが、

    その中でNo Name storeの試みは

    「暮らしに本当に必要なものは何か」を見極める機会になるはずです。

    生活費を抑えたいという願いと、社会や環境への負荷を軽減すべきという潮流。

    この2つは、私たちが何を「本当に必要」と感じるかを捉え直すことで、

    ジレンマなく両立できるのかもしれません。

     

     

    大変面白い試みですね。

    もし近くにこのようなお店が有れば是非行ってみたい。

    行ってみて「何がしたいお店か?」を感じてみたい。

     

     

    「価格」「鮮度」「品質」

    昔から変化のない定番の差別化です。

    「で・・次は?」

    「次」が中々見つからないのか?

    それとも危険を冒したくないのか・・・

     

    「ちょっと不便」がキーワードの一つなような・・・

     

    日本だけが「変わらない」「変えれない」現象かも知れませんね。