初めて自分のお小遣いで買ったレコードはビートルズだった。
それ以来、大学生の時をピークに今でもレコードをちょくちょく購入している。
ディスコソングに始まり、ロック、ロカビリー、スカ、パンク、レゲエ、テクノと色んなジャンルの音楽が流行した。
スカが流行れば市松柄。髪型は坊主頭(ルードボーイ)
ロカビリーが流行ればクリームソーダ。
リーゼントにポマード。そしてダックテイル。
パンクが流行ればワールドエンドや後のヴィヴィアンウエストウッド。髪の毛ツンツン。
レゲエが流行ればドレッドヘアにニット帽のタム。
テクノが流行ればテクノカット。
当時、プラスティックスの中西俊夫さんや立花ハジメさんの髪型やファッションをお手本とする。
大学時代に知り合った美大生の友達やグラフィックデザイナーの方達が色んな音楽に精通していて大変刺激を受ける。
当時、その友人宅にあったスピーカーがJBLのモニタースピーカー。アンプはラックスマン。プレイヤーはDENONのDP-57Lだったような・・・
田舎者の私からしたらカルチャーショック!
JBLも知らない。DENONも知らない。ラックスマンに至っては「誰や?」って感じで・・・
当時のバイト先は、渋谷の神南にあった文化屋雑貨店。
そこの先輩の方に「オメェー田舎臭せーな!一緒に行ってやるから古着屋で501を買え!」と言われ無理やり買わされ、501を履く事になった。
バイト先のお姉さんは「マイケルジャクソンにドハマり!
」髪型もジャクソンズ。あるお姉さんは「ミッキーマウス」にドハマり!とにかくミッキーマウスのTシャツを何種類も集めて着ていた。
そんな個性の強い方達の中で一緒に仕事をさせて頂いていたら、段々と少しずつ「田舎者ってこんな感じなんだ・・・」と
都会暮らしの人と田舎から上京してきた私のような者と「視点の違い」が判ってきた。
今、振り返って自分の大学当時の少ない写真をみると・・・
自分は「田舎者」から卒業していたつもりだったが・・立派な田舎者だった。
初めてとんかつを食べて驚き。
アプリコットティという飲み物に驚き。
ガラムという花火のようなタバコ。
なんと!タール42mgを見て驚き。
行くとこ行くとこ、食べる物からお店から何から何まで「初めまして!」
と,心の中で毎日毎日、挨拶しながら生活が始まった「憧れの東京生活」だった。