2025年5月24日、オーストラリア、ヘザーブレーにあるハンター川付近の氾濫地域をドローンで撮影。 REUTERS/Hollie Adams
シドニー】オーストラリアのアンソニー・アルバネーゼ首相は5月24日(土)、洪水により5人が死亡、1万戸以上の家屋が浸水した同国南東部の浄化作業が始まったと発表した。
「オーストラリア国民が現在、そして復興に向けて必要な支援を確実に受けられるよう、連邦政府、州政府、地方政府全体で緊密に協力し続ける」とアルバネーゼはソーシャルメディアXで述べた。
ニューサウスウェールズ州では、今週洪水により町が寸断され、家畜が押し流され、家屋が破壊されたため、被害調査が行われている。 少なくとも10,000棟の家屋が被害を受けたと推定される。
オーストラリアで最も人口の多い州の被災地では、金曜日から状況が改善したという。
それでもなお、洪水に見舞われた数百人の住民が避難所におり、一晩で52人が救助されたと、マイク・ワッシング州緊急サービス長官はシドニーでのメディア会見で述べた。
警察によると、洪水に関連した最新の死者は80代の男性で、最も被害の大きかった町のひとつであるタリーから50kmほど離れた浸水した土地で遺体が発見された。
2025年5月23日金曜日、オーストラリア、シドニー北部のポートマッコーリーで、洪水が家屋を囲んでいる。 (Lindsay Moller/AAP Image via AP)
金曜日に洪水のためタリーへの旅行のキャンセルを余儀なくされたアルバネーゼは、「さらなる犠牲者のニュースを聞いてひどい」と語った。 タリーはシドニーから300km以上北のマニング川沿いに位置する。
アルバネーゼは声明の中で、「私たちの思いはすべて、彼の愛する人たちと地域社会とともにある」と述べた。 何日も降り続いた雨に端を発した洪水は、急速に増水した水が川の堤防を決壊させ、北海岸中部の町の交差点や道路標識を水没させ、フロントガラスまで車を覆った。 洪水はピーク時には約5万人を孤立させた。
オーストラリアは異常気象に見舞われているが、これは気候変動の結果だと言う専門家もいる。 昨年末の干ばつと壊滅的な山火事の後、2021年初頭から頻発する洪水が大惨事を引き起こしている;