お知らせ

特定の汚染物質(例:PM2.5やVOCs)に対する具体的な予防策や、お住まいの地域の大気質指数(AQI)に基づいた管理方法について。

アトピー性皮膚炎(AD)患者にとって、大気汚染物質(PM2.5やVOCs)は皮膚バリアを突破し、
炎症や痒みを引き起こす主要な増悪因子です。最新の研究では、
大気質指数(AQI)が1ポイント上がるごとにADの発症リスクが7%上昇するというデータも報告されています。

 

 

Tohoku University 

 

 

科学的根拠に基づく具体的な予防策と管理方法は以下の通りです。

 

 

汚染物質別の具体的な予防策

 

 

PM2.5(微小粒子状物質)

 

 

 

 

 

 

 

物理的遮断: 高濃度時には不必要な外出を控え、外出時は肌の露出を抑える服装を心がけます。

 

 

 

帰宅直後の洗浄: 粒子が皮膚に留まるとAhR(芳香族炭化水素受容体)を活性化し、痒みを誘発するため、速やかに洗い流すことが推奨されます。

 

 

 

空気清浄機の活用: 室内でのPM2.5濃度上昇は症状を10%以上悪化させる可能性があるため、HEPAフィルター付きの空気清浄機が有効です。

 

 

 

VOCs(揮発性有機化合物)

 

 

 

発生源の回避: 新築・改築直後の建物、タバコの煙、芳香剤、一部の洗浄剤にはホルムアルデヒドやトルエンが含まれるため、これらへの曝露を最小限にします。

 

 

 

こまめな換気: 屋外のAQIが良好な時間帯(一般的に早朝など)に換気を行い、室内に蓄積したVOCsを排出します

 

 

 

兵庫県 
2. AQI(大気質指数)に基づいた行動指針   
    
AQI(Air Quality Index)は、汚染レベルを数値化した指標です。日本では環境省の「そらまめ君」などでリアルタイムのPM2.5濃度を確認できます。
AQI数値範囲 カテゴリ アトピー性皮膚炎患者へのアドバイス
0 – 50 良好 (Good) 屋外活動に制限はありません。通常の保湿ケアを継続してください。
51 – 100 普通 (Moderate) 非常に敏感な方は、長時間の屋外活動後の肌の状態に注意してください。
101 – 150 敏感なグループに有害 外出を控えめにするか、保湿剤で皮膚バリアを強化してから外出してください。
151 – 200 健康に有害 (Unhealthy) 屋外での長時間の活動を避け、帰宅後はすぐにシャワーで汚染物質を流してください。
201以上 極めて有害 (Very Unhealthy) 外出を避け、窓を閉めて空気清浄機を最大稼働させてください。

AirNow.govおよび最新の疫学調査 に基づく一般的な目安。

 

 

 

 

3. スキンケアによる「適応」戦略

バリア機能の補強: セラミド等を含む保湿剤を塗布することで、物理的に汚染物質が毛穴や角層に侵入するのを防ぎます。

 

 

 

抗酸化成分: 汚染物質による酸化ストレスを軽減するため、抗酸化作用のあるスキンケア製品の検討も有効です。