- 一般的に流通している「真っ白(スノーホワイト)」な綿製品のほとんどは、製造工程で塩素系漂白剤で繊維の色を抜き、さらに蛍光増白剤(紫外線を吸収して青白い光を発する染料)を塗布することで、視覚的な白さを強調しています。これらはアトピー症候群の人々にとって、無視できないリスクとなります。
- 蛍光増白剤・漂白剤のリスク
- 皮膚への刺激: 蛍光増白剤は「染料」の一種であり、繊維に残留しやすいため、汗などで溶け出した際にデリケートな肌に接触してアレルギー反応や刺激を引き起こす原因となります。
- バリア機能への影響: 漂白工程で使用される強アルカリ性の薬剤が完全に除去されていない場合、皮膚のpHバランスを崩し、バリア機能を弱める可能性があります。
- 世界市場における「白」の選択肢
今後、低刺激な製品を展開する上で、以下の3つのカテゴリーを整理しておく必要があります。
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カテゴリー |
特徴 |
肌への安全性 |
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蛍光白 (Optical White) |
一般的な白。蛍光増白剤を使用。 |
低い(刺激リスクあり) |
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無蛍光白 (Bleached White) |
漂白のみを行い、蛍光剤は不使用。 |
中(漂白剤の残留による) |
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生成り・オフホワイト (Natural/Ecru) |
漂白も蛍光剤も不使用。綿本来の色。 |
最高(最も低刺激) |
3.「安全な白」を実現する技術
世界的に「真っ白」の需要は根強いですが、GOTS認証などの厳しい基準下では、肌への優しさを両立させるために以下の手法が取られます。
- 酸素系漂白: 塩素系よりも環境負荷が低く、残留毒性も少ない過酸化水素などを用いた漂白。
- バイオ精練: 化学薬品の代わりに「酵素」を使って綿の不純物を取り除く技術。繊維を傷めず、吸水性も高まります。
- 無蛍光(Non-Fluorescent): 漂白はしても蛍光剤は一切使わない仕様。
