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日本がフィリピンに中古の駆逐艦を輸出、中国を牽制する目的:報道

Japan to export used destroyers to Philippines to deter China: Report

 

2025年2月23日、フィリピン・ラ・ユニオン州サンフェルナンド市にある海軍基地エルネスト・オギナール(旧ウォレス空軍基地)に、日本の防衛大臣・中谷元が到着した。(写真:REUTERS/Eloisa Lopez)

 

東京:7月6日(日)、読売新聞は、中国による海洋進出に対する抑止力を強化するため、日本はフィリピンに使用済みの海軍駆逐艦を輸出すると報じた。これは、米国の同盟国である両国が、北京に対抗するため協力関係を強化していることからである。

 

同紙は、複数の政府筋の情報として、この輸出計画には、海上自衛隊が30年以上運用してきた阿武隈型護衛艦6隻が含まれると報じた。

 

防衛相の中谷元とギルベルト・テオドロは、先月シンガポールで会談した際、駆逐艦の輸出に合意したと読売新聞が報じた。同紙はさらに、フィリピン軍が今夏、最終準備の一環として駆逐艦の検査を実施する予定だと伝えた。

 

日本の防衛省の報道官は、この報道についてコメントを拒否した。フィリピン軍と中国の外務省の報道官は、ロイター通信のコメント要請に即座に応じなかった。

 

二国間の軍事協力には、合同演習、日本のレーダー支援パッケージ、ハイレベル戦略対話などが含まれている。昨年、両国は、日本にとってアジアで初めての相互アクセス協定を締結し、相互の領土への軍隊の派遣を認めた。

 

読売新聞によると、日本の平和主義の原則に基づく軍備輸出規制を解除するため、東京はマニラが要請した装備や通信システムの搭載を共同開発プロジェクトとして扱う方針だ。

 

日本海軍のウェブサイトによると、阿武隈型護衛艦は、標準排水量 2,000 トンと比較的小型の駆逐艦で、乗組員は約 120 人、対潜水艦ミサイル、対艦ミサイル、魚雷発射管、砲などを装備している。

 

フィリピン海軍には駆逐艦は存在せず、通常、より小型で武装も軽めのフリゲート艦とコルベット艦のみが配備されている。